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杉本清次さんのこと

疲れたので、昔の思いを呼び戻そうと思って『この道の向こう側で』というシナリオをプレイしました。杉本清次さんというのはこのシナリオの作者様です。

私が初めてこの作品をプレイしたときに感じたことは「こういうものでもいいんだ」ということでした。このシナリオは簡単に言えば読み物で、それもストーリーが二転三転するような類のものではなくて、そこにあるものを一つづつ書いていくようなそんな作品です。つまり・・・今私が書こうとしているものと同じような空気のものですね。でも、このような作品を最初に出会ったころは私はプレイしたことがありませんでした。

カードワースで今なお名作といわれる作品を私はたくさん遊んでいました。そのどれもが楽しかったのですが、同時に、やはり何か足りないと感じざるにはいられませんでした。何で足りないんだろうと私は思いました。こんなにすごい作品なのにと。

今なら分かるのですが、それは「その話がかかれる理由」と言ったらいいところのものです。なぜシナリオが作られるのかと言うときに、もちろん楽しいから作るんですけど、それだとただのゲームになってしまうんです。創作ではなくて、ゲームを作るというゲームです。分かりにくいなら、貴方がお金を働いて稼ぎます。貴方の手が生きていくためのごはんを作り出します。また作り出す品物に魂がこもっています。すると自分お仕事に責任がもてます。それは創作です。でもあるときからお金を集めるためにお金を集め始めていたとしたら、それはゲームです。……そんな大金を稼いだことがないんでなんともいえないけど、そう言ったら伝わるかなぁ。

後で作品を見たときに、ああ、自分ってこういう考えでいたんだなというものが作れるのか、それとも後で見て無駄なことやってるなと思ってしまうものになってしまっているか。それは物を作る人にとったら重大な関心ごとではないでしょうか。物を作ることに関する人、たとえば小説を書くだとか、絵を描くだとか、10年連続200本安打を放つとか・・・こういう人にとって自分がやっていることが後になっても「うむ、私はそうだった」と確信がもてる自信があるということは重要なことだと思います。ある日突然世界がひっくり返って、自分を否定し始めることになることだってあるのだから。野球なんて棒っ切れで玉を打ち返してるだけじゃん。……ちょっと話の規模が大きくなっちゃったけど、言っていることは分かりますよね?

私は自分で自分の作品を見たときにそう確信できる自信が今のところあります。「スイミー」とか「匙男」とかを見て、です。未来にカードワースを、遊んでいても、いなくても。なぜなら、それらがゲームのゲームとして作られたものじゃないからです。ファンタジー世界からこちらにつながることができる魔術をそこに込めたと私は確信してるんです。(自信過剰かもしれないけど・・・。)

こういうものが作れると思ったから、私は読み物でちょっとがんばってみることにしました。自分の時間を割いてみようという気になったんです。それは前述の杉本清次さんの一連の作品を遊んだからです。おそらく、ほとんど確信に近いおそらくだけど、杉本清次さんは私のような考えを持って作品を作ったことはなかったでしょう。一番純粋な、作りたいから作るという一心で創作をされていたと思います。私は微妙に違う読み方をしたのでしょう。そしてそれを面白いと感じたんです。

辛辣かもしれないけど、読み物シナリオとしては、非常に優れてはいますが傑作だとびしっと言い切ることは難しいです。同じカードワースで文章を書いていくことをやっている者の眼で見て、荒っぽいなぁとか勢いが殺されているなぁと感じる部分は多くあります。(まあ……傑作と評価される作品や、自信がある自分の作品でもしょっちゅうそう考えているから、どのシナリオに対しても私が辛辣すぎるのかもしれないけど。)また、ストーリー自体も私が好きなシナリオとはちょっと違った、ストレートなお話です。それでも、やっぱり私には忘れられないし、「何かがある」ものを作れるんだなぁと私が感じた作者さまなのです。

ちょっと熱すぎる文章でしたか? 杉本清次さんのシナリオ、おもしろいよ!

【補足】
あなたがプレイヤーなら、シナリオを自分のキャラクターがどんなふうに活躍するのかではなく、作者がどんな気持ちで作ったかに注目して遊んでみてはいかがでしょうか。このスタンスのすごいところは、どんなシナリオも面白くなってしまうところなんです。7、8年プレイしている私が言うんだから、間違いないですよ! あ、でも私のシナリオはそんなふうにプレイしないでください。恥ずかしいから。

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