スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

私が初めてシナリオを作るなら

最近『シナリオを作ってみようと思うけど、どこからどうやって作ればいいのかわからない』という方々からメールをいくつか貰ったので、それについて考えて書こうと思います。エディタワークについてはカードワース界隈には素晴らしいサイトがあるのでそちらを見てください。それよりももっと大まかな、方針とか心構えとか、そういうものを書いてみようと思います。
さて。

これからカードワースのシナリオを作ろうかなと思っている人は、探索シナリオ……『ゴブリンの洞窟』や『賢者の選択』など、探索部がメインとなって、そこにイベントが盛ってあるようなシナリオ……を作ることをお勧めします。ミニゲームシナリオもエディタの練習にいいと思います。スキルを自作するのが好きな人は店シナリオも作り出すと面白くて、気軽なところもよいです。(話を書くという練習にはなりませんが。)

一番お勧めできないのは読み物シナリオです。読み物でも会話と説明中心のソフトなものなら大丈夫なのですが、風景とか人物の描写がメッセージコンテントで5つも続くようなシナリオは、リズムのコツを掴んで自分のスタイルを作るまでが大変で、最初に挑戦するシナリオとしては不適当だと思います。イベントの作り方とかカードワースの文章の書き方は一つシナリオを作ってみるといくらか研究できるので、まずは基本的な探索物を作ることを念頭に置くといいと思います。

作り始め、つまりどこから作るかという問題ですが、メインの探索部分から作るのがいいと思います。屋台骨がしっかりしていると全体像が見えやすいし、何よりも一番作るのが楽しい部分だからです。作るべきところがたくさんある部分から手をつけていくのが良いように思います。

まずは素材集め。素晴らしい素材に出会うと、そこで簡単にシナリオの方向性が見えてきます。それをもとにダンジョンの構造やエネミーの製作を行います。50%くらい出来上がってくるとシナリオの形が見えてきます。

そこでストーリーを立てて盛り込んだりイベントを増やすことになります。

親父さんが「おや、あんた達、その貼り紙に興味があるのかね?」と出発前の宿で冒険者たちに言うのはお決まりです。村からの依頼だったら、村人Aさんが困った顔で登場するかもしれない。洞窟の奥に秘密があるかもしれない。トンネルを抜けたら雪国かもしれない。そんなふうに妄想を激しくしていくと際限なくシナリオは大きくできます。(お勧めは『雑談』メニューを作ってパーティー内でお喋りができるようにすることです。)もちろん口調分けをするという余地もあります。

こういうシナリオが作りたいと頭で先に考えていると私の場合は失敗しやすいような気がします。大まかに、『どこで』ということと『敵は何か』を考えるくらいで十分です。シナリオというのは、潮が引いて海底の岩が浮かび上がってくるように、だんだんと姿を現していくものだと思います。だから先に形を作って枠にはめてしまうと、どうしても窮屈で綺麗過ぎるシナリオになってしまいます。最初に思っていたものと違うものができてしまうことはよくあります。だから自分がシナリオを作るのではなくて、シナリオが勝手に出来上がっていくのを見るというくらいの心構えで作るのがいいんじゃないかと考えています。

形が出来上がったら、あとは自分で何度もそのシナリオを通して遊んでみます。誤字脱字やデバッグも重要ですが、一番重要なのはリズムです。遊んでみて「ここは少し内容が薄いなぁ」と思うところが、無ければ幸せです。ある場合は何か一つトリックを考える必要があるでしょう。しかし、まだ最初のシナリオだからあまり神経質になることもないかもしれません。いろいろなイベントのアイディアが浮かんでくることもあります。とにかく何度も自分で遊んでみることが必要です。こだわって作ることが重要なことです。

ただし、出来上がったものが、必ずしも作ろうと思っていたものとは違うかもしれません。その場合に無理やり形を変えてしまうのはよろしくない場合が多いように思います。

下記に流れを表すとこうです。

・ダンジョンと敵を作る。(紙とえんぴつを使うといいです。)
・ダンジョン、戦闘のギミック、『雑談』メニューなどを作る。
・オープニングのイベントを作る。
・エンディングを作る。
・シナリオにいろいろな要素を盛って膨らませる。
・テストをする。
・テストをもとにシナリオを膨らませる。
・テストをする。
以下繰り返し……

これでだいたいのシナリオが、出来不出来はありますが、ちゃんとした形になると思います。

この制作方法は『蜘蛛退治の依頼』という私のシナリオでも、他の探索シナリオを作ったときも使いました。私はこの方法でうまくやれます。しかし人それぞれだから、もしかしたらもっといい方法があるかもしれません。自分に合った製作の手順を見つける必要があると思います。その上で参考になったらいいと思って書きました。
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

Re: 面白いですね。

REさん、お久しぶりです。コメントありがとうございます。書いたものがどう受け取られているのか、私はいつも心配なので、こうやって返事がくるととても嬉しいです。

私の独断と偏見で書いたものなので、もしかしたら私だけにしか通じない、一般性のない内容になってしまったかもしれません。誰もが最初から読み物シナリオを作ることができないなんてことは決してないので、もし気合があるなら是非たくさんの人に挑戦してみてほしいと思っています。

喫茶店と一緒です。初めて行く喫茶店はなんだかそわそわするものです。最初に何を注文するか迷います。けれど、通いなれてしまえば自分の場所になって、本を読んだり、待ち合わせをしたり、ぼんやり時間をつぶしたりと、自分の生活の中に組み込んでしまうことができます。もっと居心地がいい喫茶店があればそこに移ってもいい。しかし、そうなるには人によっていろいろと味わわなければならない時間があり、迷っている人もいることが分かったので、「私ならこうやって注文するよ」という感じで書いたつもりです。もちろん慣れてきて興味があれば「読み物シナリオ」というメニューにも挑戦してもらいたいです。美味ですから。

REさんはもう立派な一つシナリオを作り上げておられるので、ここで書かれていることはとっくにクリアされていると思います。自信を持って次の創作に取り組むことができるだろうと私は思っています。

最後にスペシャルサンクスとして名前を挙げていただいたということで、ありがとうございます。少しでもお役に立てたのなら嬉しいです。
プロフィール

jim

Author:jim
CWシナリオ作者です。どうぞよろしく。

あまり書きたくないんですが、厄介な時代なので。
「このブログの記事は全てjimに著作権を由来します。記事の引用等は特別な必要がない限り、権利関係を尊重してくださることをお願いします。」
トラックバックは自由です。

ブログをリニューアルしました。
旧トップページメニュー

シナリオはこちらに。
すみのは

カテゴリ
最新コメント
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。